タイトルはともかく、著者で買いました。
色々問題を予言というか、「こうなるんじゃね?」ってのを予測して当ててる人です。
俗に言う知識人です。
著書と言っても、インタビューを本にしたもので、
インタビュアーが質問→答えるって感じです。
まあ、質問は少しでほとんど答えるというか語ってるって感じです。
視点がすごいです。
今、多分ほとんどの人がEUはドイツの一人勝ちって知ってても、そっから
「ドイツ帝国じゃんこれ」って連想する人ってあまりいない気がします。
その発想の飛躍を納得させる資料の選び方とか、ロジックとか、知識の深さとかがとにかく素晴らしいです。
文章も洗練されてる感じで美しいです。翻訳でも素晴らしいと感じます。
過去に、レヴィ・ストロースの文章を翻訳ですが読んだ時にも同じ衝撃を受けました。
トッドもストロースもフランス語をベースにしてた気がするので、
フランス語って文章美しくする何かがあるんでは?と思いました。
それともフランス文化になにか文章を美しくする秘訣があるのだろうか?
イメージとしては恋愛対象を口説いてばっかな文化だけどそれが重要なのかな?
ってのが途中から気になって仕方ありませんでした。
あと、トッドがフランス人だからって事もあるんでしょうけれど、
自国のフランスの事をディスりまくってて面白かったです。
EUの見方がなんとなく変わる感じのいい本でした。