観察・妄想日記

日々の出来事、ニュース、等を時に妄想をまじえながら書いていく日記です。

バイト戦記 その8 凍りついた話。

今まで一番長くやったバイト。

車を洗車したりフィルム貼ったり、その類の加工作業やったりです。

 

まだ入りたての頃、店長から、

「お客さん、送ったってくれ〜」

と言われ、自分の車で送る事になりました。

 

お客さんが、車を預けると、車がなくなるので、そういう事はよくあります。

まあ、日常です。

 

少し気難しい感じの人でした。

新しい携帯の自慢をされてて、

「おお、意外と気さくな人か??」

と思い、少し自分からも話をしたりしてみました。

でも少しトータルで気難しそうだな?と思いました。

 

さ、言われるままに道を通って行き、ある立派すぎる門の手前で、

「ここや。」

と言いました。

「ふう。終わった。」

と思って車を停めると、その人、

「突っ込んでいかんかい!!」

と、ドスのきいた声でおっしゃります。

僕、「???????」

パニックです。なんで門に突っ込むの??

躊躇してると、

「早よ行かんかい!!!!」

え、えええ???

その人、僕のハンドルを奪い、クラクションを鳴らし出します。

え?ええええ??

 

すると、門が開きました。

 

門から人が、出てくる出てくる、15人くらい??

しかも、すごく怖いお兄さんたちが。

そして、一斉にその人に向かって、

「おつかれさまでした〜〜〜〜」

・・・・。

・・・・。

(正確なセリフは忘れましたが、そんなニュアンスのセリフでしたよ)

 

もう頭がパニックの状態で門に入って行き、

どこをどう通ったのか、ある場所まで行って、

「ここでええわ。」

と言われ、その人は降りて行きました。

帰り、また門のところ。

怖いお兄さんたちが一斉に、

「ご苦労様でした〜〜〜」

と言って見送ってくださいました。

 

どこをどう通って帰ったのか、記憶にないですが、

とにかく帰ってきてすぐに店長に

「ヤ◯ザじゃないですか〜〜〜〜〜」

と、半泣きになって抗議したのは覚えてます。

その時の店長の

「え?言ってなかった?」

のセリフと、あのとぼけた顔は今思い出しても殴れます。

 

まあ、実はそういう方々、いい人多い事が徐々にわかってくるんですが、

デビュー戦(??)のこれは強烈な思い出でした。