今まで一番長くやったバイト。
車を洗車したりフィルム貼ったり、その類の加工作業やったりです。
まだ入りたての頃、店長から、
「お客さん、送ったってくれ〜」
と言われ、自分の車で送る事になりました。
お客さんが、車を預けると、車がなくなるので、そういう事はよくあります。
まあ、日常です。
少し気難しい感じの人でした。
新しい携帯の自慢をされてて、
「おお、意外と気さくな人か??」
と思い、少し自分からも話をしたりしてみました。
でも少しトータルで気難しそうだな?と思いました。
さ、言われるままに道を通って行き、ある立派すぎる門の手前で、
「ここや。」
と言いました。
「ふう。終わった。」
と思って車を停めると、その人、
「突っ込んでいかんかい!!」
と、ドスのきいた声でおっしゃります。
僕、「???????」
パニックです。なんで門に突っ込むの??
躊躇してると、
「早よ行かんかい!!!!」
え、えええ???
その人、僕のハンドルを奪い、クラクションを鳴らし出します。
え?ええええ??
すると、門が開きました。
門から人が、出てくる出てくる、15人くらい??
しかも、すごく怖いお兄さんたちが。
そして、一斉にその人に向かって、
「おつかれさまでした〜〜〜〜」
・・・・。
・・・・。
(正確なセリフは忘れましたが、そんなニュアンスのセリフでしたよ)
もう頭がパニックの状態で門に入って行き、
どこをどう通ったのか、ある場所まで行って、
「ここでええわ。」
と言われ、その人は降りて行きました。
帰り、また門のところ。
怖いお兄さんたちが一斉に、
「ご苦労様でした〜〜〜」
と言って見送ってくださいました。
どこをどう通って帰ったのか、記憶にないですが、
とにかく帰ってきてすぐに店長に
「ヤ◯ザじゃないですか〜〜〜〜〜」
と、半泣きになって抗議したのは覚えてます。
その時の店長の
「え?言ってなかった?」
のセリフと、あのとぼけた顔は今思い出しても殴れます。
まあ、実はそういう方々、いい人多い事が徐々にわかってくるんですが、
デビュー戦(??)のこれは強烈な思い出でした。