観察・妄想日記

日々の出来事、ニュース、等を時に妄想をまじえながら書いていく日記です。

16人目 東直己 「探偵はバーにいる」

なんか、テレビドラマでやってたんでしたっけ?

映画なようですね。

 

名前は聞いたことある作品です。

 

読んでみると、コテコテのハードボイルドなんですが、

主人公が少しおとぼけというか、お調子者というか、

ハードボイルドになりきれない所があるキャラなんです。

 

なので、少しコメディタッチな作品でした。

 

内容自体、特に推理、サスペンスっていう感じと少し違うだろうか、

ミステリー・・。コメディミステリーって感じかな?

「クリスマスのフロイト」っていう、海外の作品があるんですが、

あれに雰囲気似てるかな。

 

探偵はバーにいるの主人公。名前を明らかにしませんが、

彼がとにかく北海道のススキノのあらゆるダークサイドな感じの所を走り回り、

その走り回りっぷりが、ドラマ「24」の勢いで、きっちり時系列をおいかけて、

とにかく忙しくしてます。(とにかく忙しくして事件を解決していくのが、クリスマスのフロイトに似てるところです)

ススキノのあの界隈の感じがリアルに描かれている感じがします。

 

なるほどと。

 

しかし、ハードボイルドの感じのあの文章、憧れますね。

やってみようかな。。。

 

・・・

・・・

俺は駅前の定食屋の前に辿り着いた。

ふと、スマホを覗き込む。

iPhone5S。もう限界近い機種だが時間は正確だ。

 

20時55分。

 

まだ誰も来ていない。

 

ため息をつきながら往来に目をやる。

 

仕事帰りで足早に歩き去るOL。

もう2軒目の勢いの先輩、後輩のサラリーマン達のダミ声。

定食屋の隣のパチ屋でひと勝負かけようとする赤ら顔の中年男性。

定食屋のお持ち帰りコーナーで、綺麗な女性店員に必死になって語りかけるご老人。

 

人、人、人を見るとはなしに見、

こんな時にタバコの習慣があればなと、ポケットに手を突っ込み、

夜空を見上げる。

雨空。少なめのネオンの光が雨の存在を大げさに主張している。

 

ふと、あることが気になってスマホを取り出そうとして、止める。

きっと、あの人からは連絡はないだろう。

多分、忘れてる。

すると、スマホが振動する。

 

取り出して、ロック画面の表示を見てみると、俺がここにいる原因の張本人からだ。

「遅れる」

軽く舌打ちをする。

あのやろう。

どうせ、モンハンとやらをやってるからだろう・・・・。

しかし、怒っても仕方ない。

続けて振動。

「今、◯◯駅。先、店、入ってて」

あ、彼も来るのか。

 

久しぶりの再会が嬉しい反面、困惑する。

正直、今日何人集まるか、俺は知らないからだ。

今までの傾向から推理することはできる。

あと2人か1人だ。

だが、約束の21時を過ぎても、集まってるのは俺一人。

あとの2人か1人も時間を守るヤツじゃない。

 

さすがに1人で店に入ってるのもおかしな話だ。

せめて、今日何人集まるか知ってる人がいないとな・・・。

 

さらに何となく人を見る。

ゲームをしながら歩く子供。

見覚えのある男性が歩く。

どこかの店員だと思うがどこの店員だろ?

スマホをビデオモードにして歩く女性。観光客かな。

スーツ姿が初々しい男女数名。そのうち約2名が主導権を握ろうと、声高にくだらない話を提案している。

やっと定食屋の持ち帰りコーナーの老人が帰っていく。

 

帰っていく姿をみると話に見ていると、そこから2人のうちの1人がやってくる。

・・・・

・・・・。

 

昨日、飲みに行ったんですが、しばらく集合場所で1人だったって話を

ハードボイルド風に書いてみました(笑)

 

って、なんだろ。自分ではハードボイルド風ですが・・・。

何かハードボイルド風ではないですね(特に内容がなさすぎ(笑))

北方謙三なみになりたいなって何となく思いました。

 

あ。作品は面白かったですよ。

テンポがいいです。