なんか、テレビドラマでやってたんでしたっけ?
映画なようですね。
名前は聞いたことある作品です。
読んでみると、コテコテのハードボイルドなんですが、
主人公が少しおとぼけというか、お調子者というか、
ハードボイルドになりきれない所があるキャラなんです。
なので、少しコメディタッチな作品でした。
内容自体、特に推理、サスペンスっていう感じと少し違うだろうか、
ミステリー・・。コメディミステリーって感じかな?
「クリスマスのフロイト」っていう、海外の作品があるんですが、
あれに雰囲気似てるかな。
探偵はバーにいるの主人公。名前を明らかにしませんが、
彼がとにかく北海道のススキノのあらゆるダークサイドな感じの所を走り回り、
その走り回りっぷりが、ドラマ「24」の勢いで、きっちり時系列をおいかけて、
とにかく忙しくしてます。(とにかく忙しくして事件を解決していくのが、クリスマスのフロイトに似てるところです)
ススキノのあの界隈の感じがリアルに描かれている感じがします。
なるほどと。
しかし、ハードボイルドの感じのあの文章、憧れますね。
やってみようかな。。。
・・・
・・・
俺は駅前の定食屋の前に辿り着いた。
ふと、スマホを覗き込む。
iPhone5S。もう限界近い機種だが時間は正確だ。
20時55分。
まだ誰も来ていない。
ため息をつきながら往来に目をやる。
仕事帰りで足早に歩き去るOL。
もう2軒目の勢いの先輩、後輩のサラリーマン達のダミ声。
定食屋の隣のパチ屋でひと勝負かけようとする赤ら顔の中年男性。
定食屋のお持ち帰りコーナーで、綺麗な女性店員に必死になって語りかけるご老人。
人、人、人を見るとはなしに見、
こんな時にタバコの習慣があればなと、ポケットに手を突っ込み、
夜空を見上げる。
雨空。少なめのネオンの光が雨の存在を大げさに主張している。
ふと、あることが気になってスマホを取り出そうとして、止める。
きっと、あの人からは連絡はないだろう。
多分、忘れてる。
すると、スマホが振動する。
取り出して、ロック画面の表示を見てみると、俺がここにいる原因の張本人からだ。
「遅れる」
軽く舌打ちをする。
あのやろう。
どうせ、モンハンとやらをやってるからだろう・・・・。
しかし、怒っても仕方ない。
続けて振動。
「今、◯◯駅。先、店、入ってて」
あ、彼も来るのか。
久しぶりの再会が嬉しい反面、困惑する。
正直、今日何人集まるか、俺は知らないからだ。
今までの傾向から推理することはできる。
あと2人か1人だ。
だが、約束の21時を過ぎても、集まってるのは俺一人。
あとの2人か1人も時間を守るヤツじゃない。
さすがに1人で店に入ってるのもおかしな話だ。
せめて、今日何人集まるか知ってる人がいないとな・・・。
さらに何となく人を見る。
ゲームをしながら歩く子供。
見覚えのある男性が歩く。
どこかの店員だと思うがどこの店員だろ?
スマホをビデオモードにして歩く女性。観光客かな。
スーツ姿が初々しい男女数名。そのうち約2名が主導権を握ろうと、声高にくだらない話を提案している。
やっと定食屋の持ち帰りコーナーの老人が帰っていく。
帰っていく姿をみると話に見ていると、そこから2人のうちの1人がやってくる。
・・・・
・・・・。
昨日、飲みに行ったんですが、しばらく集合場所で1人だったって話を
ハードボイルド風に書いてみました(笑)
って、なんだろ。自分ではハードボイルド風ですが・・・。
何かハードボイルド風ではないですね(特に内容がなさすぎ(笑))
北方謙三なみになりたいなって何となく思いました。
あ。作品は面白かったですよ。
テンポがいいです。