観察・妄想日記

日々の出来事、ニュース、等を時に妄想をまじえながら書いていく日記です。

17人目 宮下奈都 「太陽のパスタ 豆のスープ」

 

太陽のパスタ、豆のスープ (集英社文庫)

太陽のパスタ、豆のスープ (集英社文庫)

 

 これを読みました。

この方の「羊と鋼の森」って作品が今旬なようです。

 

作者の名前だけ、少し印象的で覚えてて先日古本屋で見つけた本です。

 

ある、どえらい不幸な目に会った女性が、徐々に立ち直る話です。

どう立ち直るか?ってのがこの手の話の重要な部分ですよね。

 

んで、彼女が選んだ方法ってのが、

ドリフターズ・リスト」を作るって事でした。

ま、そんなたいそうな名前の割にはシンプルで、

自分がしたい事リスト。

する事リスト。

のようなものです。

 

それを書いて、実行していくって方向で頑張って生きていくと。

 

うん?

何かこれ、色々思い当たる節がある??

こういう事してる人、いるんじゃない??

 

自分を変えるために本の主人公と似た感じで1ヶ月1つの目標を定めて暮らしてた人や。

同じく辛い思いをして、生きる事を頑張るためにblogを始めた人や。

もしかしたら僕も実は似た感じかも?

 

本の中の彼女はノートに書いていくってものでしたが、

ノートもネット上もそんな変わらない気がしますね。

 

そんなわけで、色々思い浮かべながら読んでいきました。

 

主人公の頑張ったり、やっぱり凹んだり、頑張ったり・・・。

のループ1つ1つに、

ああ、わかるわー。と思ったり、

あの人もこういう感じで凹んでたり、頑張ってたりしてるのかな?と思ったり。

 

普通、こういう薄い本は一瞬で読み終わるんですが、

色々思う感じが強すぎて、意外と時間がかかってしまいました。

 

多分なんだけど、blogを書くきっかけが、こういう自分を変えたり、凹みから立ち直るために始めたって人もある程度はいると思います。

そういう人にはおすすめな1冊な気がします。

 

あまりにも身近に感じて、励まされるだけじゃなく、凹まされるかもしれませんが。

 

一つ、共感したのが姿勢ですね。

気分的に凹んでも、胸を張ってやや上方を見ると、意外と落ち込んだ気分は無くなっていくって描写があったんですが、

それは本当にそうだなと。最近別の何かでその話を聞いて、実践すると少し効果があるなあと思ったばかりだったので「ワカル」と思いました。

 

とりあえずは「動く」って重要だなと再認識させられました。

 

今の自分自身が1番この本の面白さが理解できる気がします。

2年前なら多分、「よくある自分探し本」って思ってバッサリ記憶から消えていった作品かも。

そういう意味でタイミングがよかった本でした。