観察・妄想日記

日々の出来事、ニュース、等を時に妄想をまじえながら書いていく日記です。

18人目 マイケル・ポーラン 「Cooked: A Natural History of Transformation」

そう。2日前の夜中、寝る前に発見して読んだ本です。

 

んで、流し読みに徹して、かなりのスピードで読みました。

英語なのに。

なぜ、英語なのに流し読みができるのか?

 

実は、Netflixで、同じ題名のドキュメンタリーをやってたんです。

それが面白くて、それで何となく検索してみたら本を発見って感じでした。

 

ドキュメンタリーがわりとそのまま本の内容になってるんです。

4章あるんですが、1章を読んだ時点でそれが確信でき、

流し読みができた感じです。

本の方が、内容が濃く、いくつかNetflixには無かったエピソードもあるんですが、

テーマは一貫してるので、流し読みができた感じです。

 

僕は、料理に興味を持った際、レシピとかにも興味が湧きますが、

それ以上に、「料理そのもの」

に興味を持つんです。

うーん。上手く言えないけれど。

歴史とかも、誰が何したのにも興味が湧きますが、

その時代背景にも興味があるとゆーか・・。

 

んで、その僕の興味にこの本が綺麗に答えてくれてて嬉しかったんです。

 

料理の根本「火。水。空気。大地」

って章が分かれてて、それぞれそのテーマの料理の成り立ちや、昔と現在の違い等について書かれてます。

 

んで、人の進化について、「料理が進化したから人類が進化した。」

って感じの主張が面白かったです。

人が、今の人の 形態でいられるには、料理がないと無理なんだそうです。

顎が弱すぎるし、草でも肉でも永遠に(おおげさ)噛み続けないと消化なんてできないそうです。

料理が、その人の消化の部分の手助けをしてるとか。

 

そんな根本的な雑学が好きなんです(笑)

 

火は、焼くというより、木材の煙が重要だとか。

木材の中身が燃えて香りを出してるのが煙だとか。

 

水は、火だけじゃなく、水も使え出したということは、

「土器」がないと無理で、

土器を作るには社会が進化しないと的な話もありました。

水は時間がかかりますからね。

 

空気は、パンのイースト菌の話が主でした。

これは西洋的な考えですが、(うーん。西洋というか、パン圏だな)

パンがいかに西洋にとって重要か、思い知らされます。

小麦の値段が西洋地方の人々にとって、未だ生命線ってのは興味深いです。

 

大地は、発酵の話。

例えばチーズ。発酵してる状態って、熱が発生するんですね。

ま、お酒がそうだからそうか。

Netflixの話になりますが、

今の画像が綺麗すぎて、その画像が沸騰してるように見えて、

なるほど。発酵って水でいうと沸騰なんだなとか、

カビが今の綺麗な画像で見ると、大地に森林が発生してる感じにしか見え無かったり、

微生物すごいと思ったりしました。

 

そんな感じの、それぞれ料理の基本的な部分の基本的な知識を改めて教えてくれて、

現代の資本主義と料理の相性の悪さについて、わかりやすく愚痴ってます(笑)

 

でも、とにかく雰囲気が壮大というか、料理ってのを見る目が改められるというか、

菜食主義とか、全く意味を感じなくもなります。(これは多分僕だけ)

あれだけパンとかチーズの菌や微生物の活躍を見せられたりしたら、

微生物も植物も動物も、大して変わらないというか、

それぞれ同じく生命だって感じたりしたので。

ま、これは本と言うより、Netflixの画像の力ですが。

 

ま、とにかく、色々好奇心を満たせてくれる作品でした。

まだ書き足りないくらい(笑)

 

暇な時ができたらまたじっくり読もうと思います。