面白かったですが、説明が難しい本です。
「人はなぜセールスに引っかかってしまうのか」
みたいな感じの本でしょうか。
よく言われてる「人は限定品に弱い」
とか、「服装で騙される」
とか、「人はみんながしてる事をする」
とか、そんな類の事を、理知的に、わかりやすく書かれています。
8章に分けて書かれていて、それぞれ、考えてみたらそんな事あるよね〜って話が満載で、かといって、これをどこかで何かで使う、役立てるってのは難しい気もします。
セールスマンには必須の所かもしれませんが、僕は違うしな・・・。
セールスに引っかかってまずい思いするほどデカイ買い物って出来ないしな・・・。
この中で1番面白くてなるほどと思った章は
3章の「コミットメントと一貫性」
ってやつです。
そもそもコミットメントってなんだろう?
何かのCMで「結果にコミットする」って言葉ありましたが・・・。
あのCMまだやってるんだろうか(笑)
馴染みない言葉ですね。
どうやら、「決定を下したり、立場をとる、明確にする」
って意味だそうです。
んで、要は、人って立場をとって、それを公にすると、
それに対して一貫性のある行動をとるようになるって話です。
でも、そんな事ない気がするんですよね。
僕がいくらblogで「勉強とか頑張るんだ」
って公に書いたところで頑張ってないし!!(おい)
でも読んでいくと、どうもそうじゃなく、自分で自分の行動の目的を公にするんじゃなくて、
他人との関わり合いの中で立場を明確にすると〜って意味のようです。
例えば、何かを「買いますわ〜」って決めた後に、何かの事情で、聞いた話と違う事になっても(例えば値引きが期間外でしたわ〜って類のもの)
自分が買うって決めたので後々、話が多少違っても買うのをやめる事が出来ない的な現象の事です。
これならあるかもしれません。
例えば、これは話が違うってワケじゃないですが、
お土産にプリンでも買お〜。っと思って買います。
いくつか選びます。
んで、会計の時に店の人に「賞味期限は2日後です!!」
って言われ、
「えっ。2日しかないのか??プリンとか1週間くらい持つものじゃなかったのか・・・・」
って思ってしまい、「えっ。じゃ、他のにするべきだよね・・・えっ。でも・・」
と。あうあうとなりながらも買ってしまう現象の事でしょう。
あとあと、それでも買ってしまう自分に言い訳もする事も書かれています。
関西の名物っちゃ名物だしな・・。
とか、
瓶も後で使えるしな・・・。
とか。
そんな、自分の体験に置き換える事を楽しめる本でもあります。
あまりにも色々、「自分にもそんな目にあった経験あるわ〜」
って思う事が多い本かと思いました。