一人目。神林長平 「戦闘妖精・雪風」
誰を読もうかな〜って考えてた時に、
ふと思い出した、誰かの文章。
そのひとが個人的に考えている、今の日本のSF作家の最高峰な人。
その触れ込みと、戦闘妖精・雪風ってタイトルを覚えてたのでAmazonを探しました。
すぐに見つかったので(なんか、(改)ってなってましたが)
購入。
ちなみに、僕は昔、SFって、スペース・ファンタジーだと思ってました。
サイエンス・フィクションなんですね。
サイエンスの目指す所が宇宙だったりするので、どうしても宇宙が舞台が多くてそう勘違いしてたんでしょうね。
僕は海外のSFは、かなり読んでましたが、日本のはほとんど読んでなかったです。
なので、今回、楽しみに読みました。
結果。
すごく面白かったです。
なにより、これが最初、1984年に書かれてたものってのがびっくりします。
テーマの1つは、今、話題になってる所の、
「コンピュータが発達しすぎると、人間は支配されちゃうのかな?」
シリーズです。
ただ、その視点がすごく変わってて、面白いんです。
地球がある日、南極に謎の通路が現れて、異星人が攻めてくるってお話。
ただ、その異星人が正体不明すぎて、どうやら、地球でいう、コンピュータなようなんです。
んで、地球コンピュータVS異星コンピュータの戦いっぽくなってきて、
「おい、我々人間の出番は?」
みたいな感じなんです。
それがすごく面白い。
普通、人間は、宇宙の他の星を見る時、生命は存在するかどうか?
ってのに興味があったりしますが、
ある、宇宙の存在が地球を見た時に、人間の存在を重要視するとは限らないってところがすごく面白かったです。
基本、地球って、海がめちゃくちゃ面積的にデカイですしね・・。
今回、この作品の、ある宇宙の存在は、地球の(人間が作ったとはいえ)コンピュータに関心を向けてるようなんです。
あと、昔はこういう、コンピュータの凄さって、宇宙の、遥かな彼方の存在やら、
神様的な存在が、その役目をしてた気がしますが、
それが今やコンピュータになってるところもあるんだなと感じました。
この作品に出てくる、ある勲章の話なんか、
海外のSF作品の、「タイタンの妖女」を連想させますが、
その黒幕がタイタンの妖女では、文明が発達しまくった宇宙人の仕業だったのが、
この作品ではコンピュータになってますからね。
その辺、深く考え出したら面白いと思いました。
(そんな時間、ないから考えませんが)
なにせ、すごく面白かった。
続編、あと2冊出てて、読みたいですが、読むと次いけない・・・(笑)
とにかく、いい作品に出会えて、いいスタートになりました(笑)