24人目 鈴木大介 「最貧困女子」
うん。ここ最近。重いな〜と思って気分がやや塞いでた原因の作品です。
まあ、タイトル通りなんですが。
重くて主張もよくわかるんですが、
ただ・ただ・「みんなそんなもんじゃ?」
って部分も多かったです。
最初に、それほどじゃないが〜って感じで貧乏の女性の方を紹介してます。
(貧乏と貧困の違いについて書かれてる部分で)
その時に、「月給◯◯万円しかない」って事を書いてましたが・・・。
「そんなもんだろ!! 最近の給料の安さ舐めんな!!!男でもそうだよ!!」
って思いました。
特にある地方とかならそれがスタンダードすぎるんだよ!!
って思って、
そうなると、後々、最貧困女子が現れても、作者ほど熱くなれないというか、
うん。共感しにくい仕組みになってしまっています。
僕はそうなってしまいました。
ただ!!うん。不可視化されてる女性たちの貧困は大問題だと思います。
社会の仕組みの変化が生んだ感じですよね。
昨日も考えたグローバルな経済社会が幅を利かせてるおかげで、
地域的な繋がりが無くなりつつあって、
それが都市部周りに広がっていって、
地方都市も地域的な繋がりが薄くなって、
んで、作中でてくる大切な縁 家族、地域、制度のうち、
まず地域が無くなっていってますし、家族も薄くなりがちです。
やっぱ地域とつながってこその家族な感じもしますしね。
制度も、家族や地域が教えてくれたりするもので、それらが薄くなっていってるんだから当然頼り方とかわからないですよね。
福祉制度と経済社会って本来は逆って感じですからね。
そのせいで、大人になればともかく、子供の頃からその縁を失うと、
まあ、大変な事になってしまいます。
ってお話。
具体的には悲惨すぎて書けません。
急速に経済社会が広がって、それにどう対応しようか、家族 地域 制度がそれぞれ追い付いてないんでしょうね。
ただ、不謹慎を承知で書くと そんな状況とゆーか、そんな縁を失っても生きていけてる事は生きていけてるところに今の社会の意外な豊かさを実感したり。
あとはセック◯スワークの仕組みについて詳しくなれます。
アングラ(??)的な仕組みとか、スカウトの仕方とか、単純に仕組みとか種類とか。
ただ、まあなんというか、全体的にブルーになっちゃう本でした。