マシュー・サイド 「失敗の科学」
副題に、「失敗から学習する組織、学習しない組織」
ってあります。
その題の通り、なにか失敗したりした時に、学習する組織としない組織があると。
決して僕が色々失敗だらけなので買ってみたわけじゃないですよ!!
さて、失敗から学ぶ組織の代表的なものとして、
・航空業界
・いくつかのIT産業
個人としてはベッカムとか(笑)
失敗から学ばない組織の代表的なものとして、
・裁判とかあのへん。
・医療関係。
をあげています。
ま、わかりやすいですよね。
飛行機事故おきると、すごい調査しまくりですよね。
ブラックボックスってやつとか、テレビでもやってますよね。
で、原因を徹底に究明して、次、同じ失敗がないように改善していきますよね。
一方、裁判関係や、医療関係。
失敗しても、失敗を認めなかったり、失敗と思わなかったりします。
こーゆーのも、テレビドラマとかで、やってがちですよね。
ま、でも、実際に起こったそーゆー事柄を、実際に本で読むと、裁判の冤罪的なもの、けっこう頻繁に起きてるんじゃないか??
病院、大丈夫か??
とか思ってしまいます。
ま、簡単に言うと、そーゆー話が分かりやすく書かれています。
航空業界は、失敗の証拠のようなものが残りやすいってのもあるかもですが、
そーゆー、残りやすくしてるってところもあるようです。
ところが、裁判、医療関係は、失敗の証拠って、わかりにくい場合もあるし、
上司的な存在が、失敗を認めないで、自己正当化してしまったり、
そんな上司に、基本、何も意見しにくかったり、
失敗しても、自ら認めて、失敗しました〜って言いにくい文化ができてしまったり。
でも、ある病院なんかは、その文化、改善して、失敗を報告しやすいようにしたりしたら、いい効果が得られるようになったようです。
で、そーゆーの、個人でも当てはめられるよ。
みんな、どんどん失敗して、学びましょう!!って話です。
失敗しないとはじまらないし、なぜ、失敗しないのか?失敗は欠かせないよ!
くらいのメンタルじゃないといけないよって話です。
ちなみに、この作者、イギリス人のようですが、
日本のことにも触れてます。
世界でも圧倒的に失敗を不名誉と思うので、失敗から学べないし、
その辺が最近の日本の停滞の原因ちゃう?
ってことが書かれています。
個人的な見どころは、冤罪、こええええ・・・・。
って思ったのと、
科学は、失敗を認めることによって発達していったって話ですね。
ヨーローパの中世って、暗黒とゆーか、何も科学的なものは発達しなかったで有名ですよね。
まだ、古代ギリシャとか、ローマの方が発達していたってくらい。
それが何百年も続いたと。
僕は、それは、ローマの時代の科学が発達しすぎて、ある種、凄い自然破壊があったからとか思ってたんですが、
この本によれば、中世で、宗教関係の人が権力を持ちすぎて、
そーゆー権力者の教え以外を認めなくて、
その教えで、失敗してもそこから学ぶわけもなく、信心が足らないからだ〜みたいな状況にあったからだって話。
その辺が面白かったです。