他の方のBlogを読んでて、頭に残る作者の名前が本屋で出てきたので購入。
うん。嫌な話でした。
読んでて、こういう設定だなってのは、割と一瞬でわかるんですが、
被害者(?)側が主人公っていう目線で追いかけてます。
なので、設定よりも、人の感情、行動がメインです。
ま、バッドエンドですよ。
それも構造的なバッドエンドなので、その辺り、バッドエンドの代表作的な「1984」を連想させます。何か僕の中でバッドエンド=1984になってますね。
それに加え、僕の嫌いな「余命〜年のなんちゃら」
系統も入ってて、どーにも好きにはなれない作品でした。
構成とか、設定とか、ストーリーとか、人物描写とか、
どれも凄いですよ!!
引き込まれるものがあります。
学生時代、こういう人、いたわ〜的な事もありますし、
学生時代の揉め事ってこういう事、多いよね。
ってのもあります。
恋愛要素も、なんとなくあるあるって感じですし。
でも、どんなに凄くても、やっぱり好きにはなれない作品でした。
ただ、「余命もの」を含めて、この作品がなぜ好きじゃないのか?
ってのはわかった気がします。(あ、この作品、余命ものとは少し違います)
今回の作品は、強制的に不自由な人生を、それとは知らずに送っていくってゆー設定です。
だけど、こーゆー極端な設定じゃなくても、人生って、多かれ少なかれ、そんなもんですよね。どうにかなできそうでも、どうにもできない事ばかり。
どんな人にも、例えば僕にも当てはまるんですよね。
何となく不自由や、閉塞感って、誰でもあると思います。
まれに、それらがない人は存在するんでしょうが、
ま、大抵みんな、少なからずそういうの持ってる・・・と・・思うんですけどね・・。
僕だけかな・・・。ま、そこはいいか。
んで、作品では、その不自由や、閉塞感、迫る死の状況で、
それでも楽しく、人間らしく生きる。
それにひきかえ、 私たちはどうだろうか。恵まれてるでしょ!!
登場人物のように、立派に生きないと!!
もしくは、人生、一寸先は闇!!
だから、登場人物のように、立派に・・・。
って感じの印象を受けてしまうんですよね。
要は、
「もっと現実を見て、大切にせよ!!」
ってメッセージを強く感じてしまうんです。こーゆー作品読むと。
(あ、あと、仮に面白くなくても、「面白くない」って言いにくい、
言うと、「非道い人間」扱いされそなところも苦手なんですよね。特に余命ものの場合)
あくまで僕がそう感じるって話ですが。
んで、僕の好きな本。ってか、僕が本を読む理由は、
「新しい発見」・・知識の本・歴史物
「新しい世界」・・SF・ライトノベル
「新しいトリック・考え方」・・探偵ものとか。新書とか。
等、
そう、多分、「現実からの逃避・飛行」を味わいたいからな気がします。
でも、この作品や、余命ものは「現実を大切に。現実・運命からは逃げられないよ。」がテーマなので、余計なお世話。解ってるがな。って思ってしまうんですよね。
ただ、今回は政治かな?なんだろ。「新しい世界」の要素も入ってるので、
結末や、テーマが嫌でも、最後まで面白く読めました。
うん。でも、本当、すごい作品でした。
この手のバッドエンドが苦手じゃない人は必読だと思います。
ただ・・・。この作品と、前の「プリンセス・トヨトミ」
両方とも映画化なり、ドラマ化なりされてるようで、
両方とも「綾瀬はるか」が絡んでるようだ・・・・。
別に彼女の事が好きだったりするわけではないんですけど、
不思議な事があるもんですね。