この作者。かの「1984」を書いた作者です。
あの、見るからに美しい「バッドエンド」の作者です。
なので、ハッピーエンドは期待しないで読みました。
まあ、期待通りとゆーか、なんつーか。
やっぱりいい終わり方ではないですが、面白いとゆーね。
簡単にストーリーを書くと、
とある農場で過ごしてた動物たち。
(そこはフィクションっぽく、動物たちは話せるんですが)。
ふとした時に、反乱を起こします。
人間を追い出すんです。
その革命に成功して、動物たちの世の中(とゆーか、農場)になります。
つかの間、動物たちは平和に暮らすんですが、
ある動物(まあ、豚なんですが)が、物理的力で権力を独占し、
彼が、やがて人間が支配していた時代と変わらない行動を取っていくって話です。
うん。組織の変遷と、権力の支配構造がこれほど分かりやすく書かれた小説って珍しいなと思いました。
なんか、色々参考になりましたよ。
ところで、この物語では、「豚」が一番賢い動物とされてるんですが、
これ、この作者はどんな感情で、豚を賢い動物としてるんでしょうかね?
実際、豚は賢くて、簡単なゲームならプレイできるほどなんですが、
それくらい賢いってわかったのは最近な気もします。
この作品は、1940年代のモノですからね。確か。
なので、豚ってのは、悪口的な、皮肉的な意味で豚を使ったんでしょうか?
とゆーのも、この作品、最終的には豚が二本足でたちだし、まるで人間のように振る舞い、人間と対等に取引し、しまいには、他の動物には人間と豚の区別がつかなくなるってオチなんで。
久しぶりに小説を読みましたが、面白いですね。
最近は専門的な本や、「ホモデウス」みたいな本や、ビジネス書っぽいのが多かったんですよね。ってか、そーゆーのばっかでした。
今回、小説を読んでみて、自分の読み方がまた変わってきてるのを自覚しましたよ。
また何か読んでみたいです。