8人目 石田衣良 「波の上の魔術師」
この人も読んだ事なかったのか!!
と思われてしまいそうな有名な人じゃないかなと思ってます。
うん。趣味が読書って言えなさそうですよね(笑)
そんな人がまだまだいるんじゃないかと(笑)
石田衣良さんの印象として、
色々なジャンルの小説書いてそうだな〜と。
んで、結構恋愛系の話が多そうなイメージです。
タイトルを見てるとその系統が多そうで、
タイトルがまんま「sex」というのもありますし。
その系統が苦手な僕としては距離を置くしかないんですよね〜。
最近はなぜか平気になってきてる気もしますが。
んで、この機会に読んでみようかなと思ったんですが、
恋愛系は距離を置いていって、
しかも、続編ものも距離を置いていくと
(ウエストバーグシリーズ??)
この「波の上の魔術師」に行き当たった感じです。
金融、株ものの物語です。
この辺、「ナニワ金融道」を読んでたり、ホリエモンの「拝金」とか読んでたりしてたので、話の内容は難しくなかったんですが、
読んでなくても分かりやすい部類に入るんじゃないかなと思います。
でも、株価が下がっていっても儲かる取引の方法って、どちらかといえば新鮮で、
あー。でもナニワ金融道の作者が何かの小説で書いてたか??
いや、あれは違うかな??まいいや。
とにかく、珍しいと思います。
銀行を相手に、復讐する物語ですが、
うーん。どっか平和な気がしました。
一応、法に触れる行為をしていくんですが、なんか、こう、
別にいい気がして仕方ないというか(笑)
それほど悪質じゃない気もします。
銀行のやってたことの方が悪質な気がして仕方ないという感じです。
それに、あの時代の銀行の株買って、
結局何もしなくても、それなりに下がっていったんじゃない?
とか、思っていったりするので、
主人公たちがやってた行為、それほど意味あったのかな?
とか思ってしまったりして、
(あ、主人公たちがやってた行動が、株価を落とすための行動だったので)
そう思うと、どっか、平和的に読めたりもしました。
伊坂幸太郎の「陽気なギャングシリーズ」的な感じで。
やってることは銀行強盗ですが、どこか、平和的なんですよね。これも。
どちらにしても、分かりやすく、爽快な感じのお話でした。
株とか、お金とか、価値とか、
色々考えちゃう話でもありました。