色んなものは、大体偶然なんだよ!!って本です。
社会学って言うようですね。
最近、流行ってると思うんです。
「人は〜〜の時に、〜〜%の確率で〜〜な行動を起こす」
みたいな感じのです。
人は、思ったより常識で物事を考える。
でも、常識って常識じゃないことが多いって感じの。
書いてて何書いてるのかわからないように、
読んでて、意味をつかむのに苦労する本でした。
考えたら当たり前の事なんですが、
その当たり前を当たり前って思うのが意外と難しいんだなと感じさせられます。
でも面白いです。
今回、説明が難しいので、印象に残った事を幾つか書いときます。
まず、クイズ(笑)
・臓器提供に同意している国民の割合。
ドイツが12% オーストリアが99.9%。
(多分、執筆時の割合なんでしょう)
2国のどんな違いが、国民の選択の違いをもたらしてるのだろうか?
って問い。
最初、ドイツとオーストリアを隠して、AとBはなぜこんなに違う?
って学生に問うて、学生に色々考えさせたあと、AとBの国をバラしたそうです。
そりゃ混乱しますよね。
最初、文化や宗教が凄く違うんだろうって学生は思いますが、
ドイツとオーストリア。隣国同士(よね?)ですもんね。
答えは最後に(って、誰も考えないでしょうけど(笑))
・人は、実際に起こった事に注目するけど、起こらなかった事に注目しなさすぎ。
・つまり、意味付けはできるけど、理解ではない。
・個人の選好は、変わりやすいので、予測なんてできない。
・群衆ならなおさらそうだ。
・「モナ・リザ」は、むかしはそんな有名じゃなかった(!!)
・何が流行るか?とか、流行った原因なんて、わからない。
理由は全て後付け。
・戦略が完璧でもダメな時はダメ。
(その例として、VHSとベータのくだりが書かれています)
・人はできる予測とできない予測の見極めが下手。
・現実は1回しか実験できない。
・歴史も1回の実験の結果に過ぎない。
・ネットで実験できる回数が劇的に増えた部分がある。
と、こんな感じの事が実例や、実験結果とともに書かれてる本です。
面白いですよ。
※クイズの答え。
簡単に書くと、
ドイツは臓器提供者になるのに、ハガキ(簡単な用紙に記入、日本と同じかな?)を出さないといけないが、
オーストリアは、臓器提供者にならないためにハガキを出さないといけないと。
宗教とか、意識高いとか、そんな問題じゃないって話です。