観察・妄想日記

日々の出来事、ニュース、等を時に妄想をまじえながら書いていく日記です。

叙述トリック。

台風の時に読んだ本。

井上真偽さんの「ベーシックインカム

ミステリーで、最後のオチの部分に未来に実現しそうなテクノロジーが登場するとゆーパターンでした。

そして、子供がよく登場してますね。

世代もテーマな気もします。

 

あと、それプラス、叙述トリックを多用してましたね。

本読みすすめると、自然にこの人は男だ(名前とかで)

と思ってたのに、オチの部分で女性だと判明するような感じの。

貴志と、頻繁に名前を呼ばれてて、◯◯貴志ってゆー男だと思ってたら、実は、貴志 裕子ってゆー女だったり。

 

あとは、主語を省略みたいな感じの。

 

"僕は、タバコを吸いたくなり、あるゲーセンに足を運んだ。

最近はゲーセン内でもタバコの分煙がなされている。

ため息をつきながら、隅の方のメダルコーナーの一角にボンヤリと立ち、一服する。

とりあえず、少し何も考えない時間が必要だ。

 

遠目に親子連れが見える。

ああ、分煙の成果が親子連れなのだろうか。

「もう行くよ。母さんも待ってるんだから」

「待って、お願い。あと1回だけ!」

「…。仕方ないなあ。あと1回だけだよ。」

 

なるほど。時代は本当に変わってるんだな。

そして、僕はあるヒントを得て、会社へ戻っていった"

 

で、これだけだと、なぜ時代が変わったのかわからないですが、

実はセリフの中で、親と子が逆だったり、

逆だけじゃなく、しかも凄く高齢だったりする感じです。

 

なので、凄く面白い小説だったんですが、

映画化とかは難しいんだろーなと思いました。

映像だと、オチがバレちゃう作品が多かったので。

 

でも、ストーリー的には感動する話が多くて、読めて良かったなって作品ばかりでした。

 

明日からまた仕事地獄。

頑張って乗り切ろうと思います。